2006年7月1日。今年初の開花です。雄花のみです。一昨年に比べて雄花の茎ってこんな長かったっけ?と思うほど長いわ~。がくもとても大きく太く立派だわ~。きゃ~。
このところ読んでる本は有吉佐和子の「木瓜の花」。昭和初期から戦後(昭和30年代までかな。)を生きる元芸者の女性二人が書かれています。対照的な二人のうち計算高く、数々の男から巻き上げた金で料亭を開きビルヂングを建てた蔦代姐さんの趣味は園芸。盆栽の余計な実をひょいひょい捥ぎながらの蔦代と、主人公正子の会話。
「、、、、近頃は盆栽だけにしたのよ。これは手入れさえまめにしていれば決して死なないもの」
「、、、、」
「可愛いものよ。人間と違ってね、私を裏切るなんてことないし。可愛がってやればやっただけ立派に花が咲くしねえ。本当に樹木は人間より正直ですよ」
「、、、、」
確かに。